「キネマ散歩」とゆーのは、京都・太秦のNPO団体、
京文映が企画する、ウオーキングツアー。
メンバーさんたちは、元映画、テレビの技術者さんたちばかり。
やはり太秦だし、時代劇関係が多くて、時代劇好きなおっとせぇにとって、
たまらん裏話を聞かせてもらったりと、実に楽しいイベントなのだ。
最初は映画関係のところを歩いてたのだけど、
去年は源氏物語千年紀ってこともあって、源氏物語ゆかりの地を、
今年のテーマは「古民家」で、大阪産業大学の先生の解説つきで、
昔ながらの建物を巡る、とゆーもの。
今回は西山・上桂にある「苔香居」(たいこうきょ)とゆー古民家で、
かまどでごはんを炊き、お味噌汁を作る体験。
この「苔香居」、登録文化財で、ものすごーく味のある、
今なお現役のおうち。
…とはゆっても、実際は別棟で生活されているため、
公開されている部分は現在、使っていないのだそう。
だけどこーゆーのは、使わないとダメになってく、とゆーわけで、
いろいろ企画を練っているらしい。
この日は、ちょうど陶芸家の方が来てて、
個展など開くのもよいかも、といろいろ話されていたそーだ。
詳しくは
こちらで確認を。
さて。
朝、水びたしの部屋と格闘したあと、9時半に梅田を出たおっとせぇたち。
確か天気予報では、今日は曇りのち雨とゆってたのに。
すっげいー天気!
明治時代、亀岡に建てられ、昭和28年に現在のところに移築されたとゆう、
苔香居(山口家住宅)。
現在は夏仕様で、おっとせぇ、初めてよしずがはめ込まれた座敷の戸を見たのだ。
冬はふすま。
夏は、障子でゆーとこの紙を貼る部分がよしずなのだ。
それを止める、横に取り付けられた竹もいー感じで。
おばーちゃんちみたいだけど、やっぱおばーちゃんちより洒落てて。
(ちなみに張り替える障子の枚数は、150枚!)
さっそくおくどさんでごはん炊き&味噌汁。
ばけどんとおっとせぇは、火の係に任命される。
初めて手にしたナタ。
それで薪を割り、火をつけて、汗を拭き拭き火の番も。
最初っから常にマックス状態を保たないとダメなので、大変!
二人で汗びっしょりになりつつ、がんばったのだ。
そして炊けたごはんは…最高においしかったのだ。
お米が立ってるんだよ?!
炊飯器ではまず、ほぼ無理。
やわらかいのに、ねばねばねちゃねちゃしすぎず、適度にぱさぱさで。
みんなから感謝感激されて、ちょっぴりうれしかったのだ。
添え物として庭にある梅の木から取れた梅を使った梅干し(250キロもとれたらしい)、
メンバーさんが持ってきてた、おいしいお味噌、
キュウリを薄く酢に漬けたもの。
そして煮干しだしの味噌汁。
どれもおいしくて、すっかり食べ過ぎてしまったのだった。
食事のあとは、お庭を見せていただき、もっかい座敷に戻って先生の説明。
民博のときも思ったのだけど、土地と、家と、人間て、共存してるんだなと。
その土地土地にあわせた家を建て、暮らしてきた人間。
だけどその関係を壊してるのも人間。
やっぱ地球上で、一番の害は人間なのかも…。
キネマ散歩のあと、久しぶりに嵐山へ。
時間が遅くて、ほとんどの拝観は終わってたけど、
実は案外静かでゆっくりできる、おっとせぇのおすすめスポット、
清涼寺で、ばけどんとくつろぎまくり。
あー、京都っていいなー。
自然とか、地球環境ばっかじゃなくて、この美しい都の風景も大事にしなきゃ。
だってこの地にあわせてつくられたものだから。
地球と、自然とつながってるのだ。
古民家を学ぶことで、地球のことも考えさせられた、
有意義な一日だったのだ。